アッコのヨーロッパだより2【eインテリア 家具の通販】

『アッコのヨーロッパだより』

第2回ドイツだより「ハノーバーExpo」

大阪の万博開催から30年目にあたる、2000年のドイツ、ハノーバーの万博は、 6月1日から5ヶ月にわたり開催され、10月31日にその幕を閉じました。 当初の目標の入場者数は4、000万人でしたが、見込みを大幅に下回り、大幅な赤字はまぬがれない結果となりました。しかし、博覧会公社が一部入場料を引き下げたり、ドイチェバーン(旧ドイツ国鉄)との協力により、往復鉄道料金とExpo入場料付きのお得なセットを提供したり、テレビでの宣伝などにより、日数を経るにつれ徐々に入場者数は増え、人気のパビリオンの待ち時間は最高3時間にもおよびました。

今回のExpoのテーマは、「環境」。公式参加国156カ国、17国際機関はそれぞれにこのテーマに沿って、私たちの大切なかけがいのない地球の、限りない資源を大切にし、豊かな自然を守り、エネルギーの節約やその利用の方法などをさまざまな形で入場者に訴えかけました。ひとりひとりの環境や資源に対する意識を高め、次の世代へと引き継いでゆき、未来へとつないでいくことの大切さをうたったものが多かったようです。また、各国の文化や生活、経済、習慣なども視聴覚を通じて紹介され、特産品や民芸品なども販売されました。それに各国のスペシャリティ(いろいろなお国料理)が加わり、訪ずれた人たちの人気を集めました。

会場は大きく分けるとパビリオン西(ヨーロッパ以外の国)、パビリオン東(ヨーロッパ諸国)、中央会場、テーマパークの4つに分かれていました。建築物は、斬新なデザインのものもあり、照明も効果的になされていました。また、水や緑を多く取り入れ、待ち疲れたり、歩き疲れたりした人が腰をおろしてほっとすることができる空間もあちこちにありました。

それぞれに趣向をこらしたパビリオンの中で一見さなぎのような形の日本館は、主要建材となる紙管がリサイクルペーパーから作られており、パビリオン解体後に再びリサイクルすることで、産業廃棄物をできる限りゼロに近つけるというものでした。 中に入るとぱっと広がった空間の正面に大木の緑が映え、思わずわっと歓声があがりました。また、和紙でできた自動車「蛍」も入館者の目をひきました。和室のスタンドのように中から光が発せられ、暗闇にぽっと浮かび出た、まさに蛍の輝きのようでした。

毎日ナショナルデーが設けられ、該当する国は、その日に催しものを披露します。 その他にも広場や、ホールでコンサートや演劇、パーフォーマンスなど連日様々なイベントが繰り広げられました。また入場者へのインフォメーションとして、毎日Expo新聞が発行され、会場内に設置されました。その日のスケジュールや、イベント参加者の紹介やExpoでの裏話などが盛りだくさん記されていました。

 世界の国の様々な文化や習慣、宗教、言葉を知り、お互いにその違いを認め合うことからはじまり、小さなこの地球の中での争いをなくし、21世紀の未来に向けて、国を越え、同じ地球人として、たったひとつのかけがいのない地球の環境に関心をもって、意識を高め、お互いに協力しあって、地球の自然を守り、資源を大切にしてゆくこと。このことを2000年のハノーバーExpoは、訪れた人々に強く印象づけたことでしょう。


【筆者紹介】通称アッコ。ドイツ、デュッセルドルフ郊外に長期にわたり在住。翻訳、通訳、インテリア関係の各種コーディネイト。

「ドイツのホテル」   「ドイツのクリスマス」  「ハノーバーExpo」  「くつろぎのインテリア」

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